研究室配属希望者へ


卒業研究配属希望者へ(電気電子情報工学科・学部生)


スケジュールは以下の通りです。

  1. 電気系公式見学会
  2. 個別見学相談会 (志望する可能性のある人は必ず参加してください、開催日時はトップページに掲載しています。定員がありますので事前予約してください。)
  3. 研究室配属希望提出
  4. 課題(トップページに掲載します)に取り組む、所定の期日までに提出
  5. 面接(志望動機、熱意、課題について説明してもらいます)

今年度の配属枠は4名(例年通り)です。

選考方法:課題、面接。成績も考慮はしますが、単純に成績順では取りません。半導体の研究に対する情熱を重視したいと思っています。


研究室合同見学会のスライド

研究室紹介スライド


学生たちの声

在学生の声 2021

在学生の声 2022 (コロナのため作成しそびれました)

在学生の声 2023

在学生の声 2024

在学生の声 2025

在学生の声 2026(最新)


研究室の方針(読み物)

須田 淳

研究者はクリエイターだ!

文系の人と話していると理系の研究はきっちりと道筋が決まっていて理詰めでいいですね、と言われます。「それは大きな誤解です!」と否定して、誤解を解かなければなりません。

確かに、大学入試の物理や数学は答えがただ一つで理詰めです。(答えが複数になると文句がでますので問題をガチガチに固めて答えがたった一つになるように苦心して作ります。)文系の人は大学入試の理系科目が理系の研究と勘違いしているのです。入試の問題はいってみれば詰将棋です。理系の研究においては、日々の実験やデータ解析の一つ一つは詰将棋的にきっちり詰めなければいけません。でも、理系研究者の腕の見せ所は、将棋で言えば序盤や中盤の独創的な戦略、アプローチなのです。

理系研究者というのは創造者、クリエイターなのだと私は思います。そもそも世の中には様々な問題があって、そのどの問題に目をつけて、どのように攻略するかを考え、そのためには必要な装置や予備実験を行うところまでが研究の8割、あるいは9割を占めているといっても過言ではありません。最後の詰将棋のパートは非常に重要ではありますが、重みとしては1,2割です。理系の中で、理学と工学の違いは何でしょう?それは目を向ける問題が人々の暮らしや安全、安心、便利さ、存亡(!)などの向いているのが工学だと思います。

画家はキャンバスに絵具で自己を表現しますが、理系研究者は自然科学と論理的思考、実験(評価分析や試作)によりで自己を表現するのだと私は思います。まだ誰も気付いていない新しい現象の発見、皆が頭を悩ませている現象の解明、誰も思いつかなかったような新規構造や新規作製手法の考案(発明)など、これをクリエイティブな活動と呼ばずして何と呼ぶのでしょうか?工学とは人類の幸せにつながる技術を創造する素晴らしい学問なのです。画家が新しい手法を編み出して世に問うときにドキドキするように、私たちは半年、場合によっては1~2年間努力した自分たちのアイデアや発想を世に問う(国際学会発表)するときはドキドキします。そして称賛され質問攻めになった時にやったー!となります。

レオナルドダビンチは芸術家でもあると同時に土木や機械工学の偉大な発明者でした。当時の科学技術はシンプルでしたので芸術と工学は隣接した分野だったのです。科学技術が複雑になってきたために分かれてしまいましたが、今でも芸術と工学には共通のものが流れていると思います。

ところで、芸術には絵画、彫刻、書などいろいろあり、それぞれにさまざまな流派、例えば、印象派やキュビスム、があります。同じように工学も流派があります。当研究室は「半導体デバイス」を対象にして、半導体物理学、半導体デバイス物理学に基盤をおいてクリエィティブな活動を行う研究室です。

当研究室は、手持ちの機材でできることは労を惜しまずにとことんやる、深く広く考えを巡らせて徹底的に頭を使う、そしてそれを論理的に、かつ、分かり易くまとめてプレゼンテーションするということに重点を置いています。研究をする側も、指導する側も大変ですが、研究室に来てくれた学生たちはめきめきと成長して、博士前期課程を修了するころには立派な研究者の卵となります。学生のみなさんが、思いついた実験を面倒くさがらずに一生懸命やってくれたおかげで発見できた現象や、得られたデーターを失敗とは思わずそこから何かひねり出してやろうと努力して生まれた成果が数多くあります。教員がアドバイスしたことにとどまらず、その一歩、二歩先まで自分で考えてやる学生というのが当研究室の誇りであり強みです。研究室は毎週の研究会以外には特に来る時間なども受けていませんが、みな自分が納得するまで、高みを目指して研究室に来ています。(家からリモートで測定実験ができる環境もあります。)

研究とはどういうことなのか

科学系のクラブで活動していない限り、研究室配属時点のみなさんが研究について具体的に想像することは難しいと思います。学生実験で研究の一端は味わえますが、やはり学生実験です。

研究には正解はありません。テーマによってはできるかどうかさえわからないものもあります。研究を続けた結果、当初のアイデアが不可能なことを証明することになってしまうかも知れません。大学教授は何でも知っているかと勘違いしている学生さんが多いですが、研究に関しては、教授もどうなるかわからないでやっているのです。(他の研究室の教授は分かっていて私が分かっていないだけかも知れませんが。)ただし、長年の経験、膨大な知識に基づいた勘やひらめきがあって、これはこうすれば突破できるかもとか、ここに糸口がありそうだとか、それなりの考えはあります。でも、その考えが当たるかどうかは分からないのです。それほど大したことない考えだと結構な確率で当たりますが、すごいアイデアであればあるほど、当たる率は低くなります。大学の強みは、非常に粗削りな学生とベテラン研究者(教員)との相乗効果です。そんなことはベテランはしないだろうということを学生がして、思わぬ突破口が開かれることがあります。(それと同じくらい、やってはいけないことをして素子を破壊したりもしますが。)面白いと思いませんか?

卒業研究の指導方針

まず半導体の勉強をしっかりしてもらいます。毎年、春学期には勉強会を行っています。教科書の勉強だけではなく実際に素子を測定したり、測定データの解析などを通じて、基礎の重要性を理解してもらって勉強できるようにしています。

卒業研究では皆さんに研究がどういうものなのかを分かってもらうのが一番大切だと思っています。なかなか結果がでない壮大なテーマというよりは、比較的こじんまりとした分かり易いテーマを用意しています。いってみれば詰将棋的なテーマで、こうやって、ああやって、この部分で頑張れば何か結果が出そう、というテーマです。(とはいっても過去に報告されている追試ではなく、実験する内容は新しい内容です。)努力をすると報われる可能性の高いテーマとも言えます。そこで研究者の最初の修行をしてもらい、卒業研究をやり遂げたという達成感を味わってもらいます。その次は博士前期課程の2年間をかけて取り組むような、少し難しく、また、完全には展開が読めないテーマに挑戦してもらいます。

博士前期課程(修士)をやり遂げたら、研究者の「卵」と呼べる人材になっていると思います。じゃあ、研究者の「ひよこ」になるにはどうしたらよいか?プラス3年間の博士後期課程に進学して、大きなテーマに自分の力で立ち向かうことが必要になります。学位(博士号)を持っている人は、自分で考えて研究を進められる人です、研究者のひよこ、いや、博士の学位を名大から授与される頃には巣立つ若鳥になっていることでしょう。

せっかく世界トップレベルの名古屋大学に入ったのですから、研究者の卵で終わらずに、若鳥になって羽ばたいて欲しいと思っています。昔の企業は余裕がありました。研究センターや研究開発部には大学の先生のような立派な室長がいて、研究者の卵をしっかり若鳥に育ててくれました。なので、私が学生の頃は「優秀な修士の学生を送り出してもらえれば我が社でしっかり育てます」というスタンスだったのですが、今はなかなかそうはいきません。むしろ、しっかりした研究室で博士課程の厳しい研鑽を積んだ人材を企業も求めています。実際に私の教え子の多く(前任校、名古屋大学含めて)が博士学位取得後、企業に就職し、研究・開発部門あるいは基礎研究所で活躍しています。


卒業生の進路

2017年に新設された研究室です。1期生が就職したのが2020年春でまだ数年ですが、卒業生の就職先は以下の通りです。

デンソー村田製作所ソニー(セミコンダクターソリューションズ)キオクシア

村田機械三菱電機豊田自動織機ファナックMicron(マイクロンメモリジャパン)野村総合研究所東芝デバイス&ストレージ富士フィルムキヤノンローム、国家公務員(文部科学省)

毎年1,2名が博士前期課程から毎年博士後期課程に進学しています。博士の皆さんの多くは企業の研究開発部門で大活躍しています。

デンソー村田製作所Micron(マイクロンメモリジャパンなど